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2017年4月23日説教

説教タイトル:起き上がりなさい
聖書箇所:ヨハネによる福音書5:1-18

論壇 キリスト前という発想
 キリストの誕生を紀元として年数を数えるキリスト紀年の画期的な点は、キリスト後(AD)何年よりも、キリスト前(BC)何年という数え方にあります。
紀元前753年から起算するローマ建国紀年、旧約聖書の天地創造(紀元前3761年あるいは紀元前4004年)から数える創世紀年、ムハンマドのメディナ到着(622年)から起算するヒジュラ紀年(イスラム年)など他の紀年法には、それより何年前という発想がありませんでした。
 歴史上のある年を基準点とし、それ以前に時を遡ることとそれ以降に時を進めるという時間のとらえ方は画期的でした。地質学の発達により、天地創造年以前(4004年以前)の時代があったことが発見されても対応可能であり、太陽系や宇宙の誕生も表記できます。それゆえ、近代科学でも使うことができました。この紀元前という数え方があったことは、画期的で便利な紀年法としてキリスト教世界以外の地域でも受入れる理由になりました。
 ただし、この紀元前という数え方は8世紀に提唱されたもので、ヨーロッパで広く受入れられたのは、フランスの神学者ボッシュエが1681年に『普遍史論』を出版した後だといわれています。それまでは、創世紀年とキリスト紀年とが並立して使用されており、紀元前については、創世○○年でこと足りていました。世界史上のできごとをキリスト紀年だけで書いたもの、すなわち創世紀年を用いずに書いた歴史年表は、1842年にロンドンで出版された『世界史一瞥』が最初だそうです。これは、世界の歴史を一つの時間軸で表記したという点で、世界史誕生につながるものでした。
 このキリスト紀年がどのようにキリスト教世界以外で受入れられていったのかは、各国の事情によります。日本には日本の事情があります。西洋各国により植民地化された地域ではこれが導入され、広く用いられるようになっていきました。
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